玄関先に服の詰まった袋を置きっぱなしにしている家はほとんどで、その袋の中には誰かが喜んでお金を出しそうな服が二、三点は必ず入っているものです。衣類は中古品の中でも最大のカテゴリーですが、同時に出品者が真っ先に諦めてしまうカテゴリーでもあります。説明を書くのに時間がかかり、質問も細かく、平日の夜にジャケット一枚のために写真を撮る手間をかける気にはなかなかなれないからです。
だからこそ、きちんとやる価値があります。服を上手に売っている人たちは、特別なことをしているわけではありません。買い手が必ず抱く二、三の疑問に、聞かれる前から答えているだけです。そして、手間をかければ価格が変わるひと握りのアイテムにだけ力を注ぎ、それ以外はすばやく、安く、あるいはまとめ売りで片づけています。
これは、年に一度クローゼットを整理する人にも、シーズンを通してコツコツ出品する人にも当てはまりますし、高価なコートを売る場合でも、安価なシャツをまとめて売る場合でも同じです。基本のやり方は変わらず、違うのは一点あたりにかける手間の量だけです。そもそも何を出品する価値があるのか迷っているなら、まずは売れやすいアイテムの選び方を参考にしてみてください。
写真を撮る前に、まず仕分けから
最初にやるべきことは出品ではなく仕分けです。この段階で正直に判断しておくと、午後まるごと無駄にせずに済みます。単独で出品する価値があるもの、まとめ売りでしか売れそうにないもの、寄付や古布回収に回すべきものの三つの山に分けましょう。たいていのクローゼットでは、一つ目の山は小さく、二つ目は大きく、そして三つ目は思っている以上に大きくなるものです。
一つ目の山に入るものは、だいたい予想がつきます。アウター、デニム、ブーツ、本革製品、ウール、ワークウェア、アウトドアやスポーツ用品、一度しか着ていないよそ行きの服、タグが付いたままのもの、そして名前で検索されるようなブランドのアイテムです。逆に入らないものもはっきりしています。伸びきったニット、色あせた定番服、履き心地が悪くなるまで履いた靴、できれば触れたくないシミが付いたもの。この最後のグループは、写真を撮るだけ無駄です。
買い手の目線で写真を撮る
衣類において写真は、他のどのカテゴリーよりも重要な意味を持ちます。買い手は生地に触れられないうえ、過去にがっかりした経験がある人がほとんどだからです。モデルもスタジオも必要ありません。必要なのは自然光と、無地の壁、そしてハンガーか、物のないフラットな平面だけです。天井の照明は消して窓辺に立ち、真夜中に黄色い電球の下で撮るのではなく、午前中か午後の早い時間に撮影しましょう。
必要だと感じる以上の枚数を撮っておきましょう。正面、背面、襟や袖口、サイズが書かれたタグ、素材表示のある洗濯表示タグ、そしてキズや汚れがあれば一つひとつ近づいて明るく撮影します。スタイリングよりも色の正確さのほうが重要なので、フィルターは一切使わないこと。写真と届いたセーターの色味が違う、というのは受け取りたくないメッセージのはずです。照明の使い方と一枚目の写真の選び方については、売れる出品写真の撮り方で詳しく解説しています。
サイズ表示より実寸が頼りになる
サイズ表示だけでは、実はほとんど意味がありません。サイズ感は国によっても、ブランドによっても、今年作られた服と十年前の同じ型番の服とでも違いますし、一度サイズ違いで痛い目にあった買い手は二度と同じ失敗をしたがりません。出品文に加えられる中で最も役立つのは、短い実寸のリストです。そして、それこそが多くの出品で抜け落ちている情報でもあります。
服を平らに置き、センチメートルで測りましょう。胸幅は脇の下から脇の下まで、着丈は肩の縫い目から裾まで、ウエストは上端の幅、ズボンなら股下、袖丈は肩から袖口までです。平置きで測った寸法であることも書き添えておけば、その数字を二倍にすべきかどうか買い手が迷わずに済みます。数字二行分の情報が、どんな長い説明文よりも、時間を無駄にするやり取りを防いでくれます。
聞かれる前に状態を伝える
中古品の購入に慣れている買い手は、書かれていない何かが必ずあるものだと思っています。信頼を得る一番の近道は、それを自分から先に伝えることです。裾の汚れ、予備ボタンの紛失、脇の下のわずかな毛玉、ジッパーが上のほうで少し引っかかること。そうしたことは一つずつ写真に撮り、飾らない言葉で説明文に書きましょう。
これにはほとんど手間がかからない一方で、得られるものは大きいです。事前に伝えたキズは価格が妥当である理由になりますが、あとから見つかったキズは返金要求と気まずいやり取りの原因になります。洗濯済みかどうか、どうやって発送するかも書いておく価値があります。誰も口に出さないけれど、実は気にしている点だからです。効果のある構成についてはより良いクラシファイド広告の書き方で詳しく紹介しています。
実際に検索されるタイトルを書く
衣類の検索は具体的です。人はブランド、アイテム名、サイズ、時には色を、この順番で探します。「ブランド名、アイテム名、サイズ、色」という並びのタイトルなら、まさにそれを求めている人に見つけてもらえます。そしてそれこそが、本当に必要な相手です。一方、セールの看板のようなタイトルは、誰の目にも留まりません。
形容詞はタイトルに入れず、説明文のほうに回しましょう。「お買い得」「即決希望」といった言葉で水増ししたり、検索に引っかかることを期待して関係のないブランド名を並べたりしないこと。それは信用できない印象を与え、買い手にはすぐ見抜かれます。返信が来るクラシファイド広告の出し方では、頭から終わりまでシンプルで効果的な出品例を紹介しています。
供給の多いカテゴリーの価格を付ける
中古の服は、他のどんな中古品よりも出回っている量が多く、それが状態以上に価格を左右します。自分がいくらで買ったかは基準になりませんし、今の店頭価格も同じく基準にはなりません。頼りになるのは、同じような状態の似たアイテムが今まさにいくらで出品されているか、そしてそれがどれだけの数あるか、という点です。
まだ売れ残っているものではなく、すでに売れたものを見て判断しましょう。価格はきりのいい分かりやすい数字にし、値下げ交渉の余地は、失礼な値切りを誘うほど大きくではなく、丁寧な提案に応じられる程度に少し残しておきます。本当に珍しいアイテムなら気長に待つ余裕もありますが、よくあるサイズの良いジャケットなら、十月に最高値を狙うより、今日すぐ「イエス」と言える価格にしたほうが得策です。適正価格の見つけ方については実際に売れる中古品の値付けで詳しく説明しています。
単品では売れないものは、まとめ売りで動かす
二つ目の山にあるものの大半は、単品では売れません。それを一点ずつ出品しようとすると、週末をまるごと費やしたのにほとんど成果がない、という結果になりがちです。代わりにまとめてしまいましょう。同じサイズのシャツ五枚、月齢別のベビー服セット、子どもの一シーズン分の衣類、仕事用ズボンのまとめ売り。出品は一つ、全部を並べた写真を一枚、価格も一つ、受け渡しも一回で済みます。
まとめ売りがうまくいくのは、買い手が実際に抱えている悩みを解決するからです。子どものサイズが一気に変わった親、新しい街でクローゼットを一から揃えたい学生、ドレスコードのある仕事を始める人。誰もが、八回の取引より一回の取引で済ませたいと思っています。この考え方は八月に学生が中古で買うものにも通じますが、衣類にこそ最も強く当てはまります。
靴は靴で別の難しさがある
靴は買い手が最も不安を感じるアイテムです。サイズ感はごまかしがきかず、履き心地の良さそうな角度からだけでは傷み具合も判断しにくいからです。しかしこの不安は、チャンスでもあります。疑問に真正面から答える出品は、それをしない安い出品より売れます。タグに複数のサイズ表記があれば全部書き、実際のサイズ感がぴったりか、小さめか、大きめかも伝えましょう。
そして、誰も撮らない部分を撮りましょう。靴底は真上から、擦り減り具合が分かるように。インソールは、どれくらい実際に履き込まれたかが表れます。かかととつま先は、擦り傷が最初に出る場所です。箱が残っているか、ソールを張り替えたことがあるか、屋外で履いたことがあるかも書いておきましょう。良い作りの靴に対する正直な傷み具合の説明は、くたびれた靴を過大に良く見せようとするよりずっと価値があります。
コート、バッグ、価値が落ちにくいアイテム
衣類の中でもごく一部は、服というより道具に近い性質を持っていて、このカテゴリーで実際に稼げるのはそこです。冬用のコート、本革のジャケット、ウールのオーバーコート、機能性のあるアウトドアシェル、丈夫なブーツ、しっかりした作りのバッグは、何年経っても価値が落ちにくいアイテムです。買い手はトレンドを追っているのではなく、高価な持ち物の買い替え先を探しているからです。
こうしたアイテムには、手を抜かず全力で取り組む価値があります。あらゆる角度、裏地、タグ、金具、シリアルナンバーがあればそれも、付属していた書類や替えのパーツ、保存袋も撮っておきましょう。真贋については、身構えて弁明するのではなく事実だけを伝えること。何を知っていて、それをどうやって知ったのかを述べ、あとは写真に語らせましょう。自分のクローゼットの整理ではなく転売目的で仕入れているなら、こうしたアイテムがなぜ何度も稼ぎ頭になるのかをすぐに転売できる商品の選び方で解説しています。
これから来る季節に合わせて売る
衣類は、どのクラシファイドサイトでも最も季節性が強いカテゴリーです。そして、ほとんどの人がやってしまう間違いは、ちょうど着なくなったばかりの服を出品してしまうことです。十月に水着を探す人も、五月にパーカを探す人もいません。買い手は天候より数週間先を見越して探しているので、コートを出品するのに適した時期は、まだシャツ一枚で過ごせるくらい暖かいうちです。
八月下旬から九月にかけては、衣類にとって一年で最高のタイミングです。学校や大学の新学期が始まり、気候が変わり、クローゼットの中身が入れ替わるこの時期、買い手はジャケット、ブーツ、ニット、室内着のことを一斉に考え始めます。季節ごとの全体的な傾向については晩夏に売れるもので紹介していますが、衣類に限って言えば、まさにこの二週間が出品のタイミングです。
発送、対面受け渡し、支払いの受け取り
衣類は軽くてコンパクトに梱包できるため、対面での受け渡しより発送のほうが楽な数少ないカテゴリーの一つです。発送するなら、送料を提示する前に必ず荷物の重さを量っておきましょう。可能な限り箱ではなく袋を使い、買い手が受け取りを確認するまで発送の控えは保管しておくこと。送料も出品文に正直に書いておきましょう。最後になって思わぬ送料が発覚すると、それだけで話が流れてしまいます。
対面で受け渡す場合は、他の商品と同じくシンプルにまとめましょう。人目のある場所か玄関先で、明るい時間帯に、自宅での試着はさせないこと。支払いは、商品が手を離れる前に自分で理解し確認できる方法で受け取りましょう。買い手・売り手のための安全チェックリストでは受け渡しの両面を、今注意すべきマーケットプレイス詐欺のまとめでは、見慣れない支払い方法に応じる前に目を通しておく価値のある情報を紹介しています。
よく聞かれる質問と、その答え方
衣類の出品者には、いつも同じ三つのメッセージが届きます。「まだありますか」「サイズは合いますか」「もう少し安くなりませんか」。一つ目は、売れたものを消して出品を常に最新の状態に保つことで対応できます。二つ目は、説明文にあらかじめ実寸を書いておくことで解決します。三つ目は、聞かれる前に自分の最低ラインを決めておけば、丸一日悩まずに一行で返信できます。
ここでは、言葉を尽くすことよりスピードのほうが大事です。短く、感じよく、すぐに返す返信のほうが、翌朝じっくり考えて書いた返信より成約につながります。衣類を探している買い手は、たいてい複数の出品者に同時にメッセージを送っているからです。実寸や受け渡し方法についての定型文をいくつか用意しておき、安い提案にも礼儀正しく対応しつつ、断りたいときは望まない交渉に持ち込まれずにきっぱり断りましょう。
出品して一週間、何も反応がないときは
閲覧数はあるのにメッセージが来ないのは、需要の問題ではなく出品自体の問題です。衣類の場合、直せるポイントはたくさんあります。まずは一枚目の写真を変えましょう。仕事の大半を担っているのはこの写真です。次にタイトルを書き直し、ブランド名とサイズを入れます。実寸が抜けていれば追加します。それでもだめなら、そこで初めて価格を調整しましょう。取り組む順番については売れない出品を立て直す方法で紹介しています。
すでに良い出品ができていて、今月みんなが片づけている大量の出品の中に埋もれているだけなら、必要なのは書き直しではなく露出です。まずは出品の露出をすぐに増やす方法から試してみましょう。Advertigoのようなマーケットプレイスでは広告の出品は無料なので、もう一度挑戦するために本当にかかるコストは、たった二十分の手間だけです。クローゼットの奥にかかったままのコートは、そこに掛けておいても値打ちが上がるわけではありません。